19.07.21 覚えてくれている

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「詩篇 139:3 あなたは私が歩くのも伏すのも見守り 私の道のすべてを知り抜いておられます。」

覚えてくれている

 「はるきく~ん!」「ゆみかちゃ~ん!」幼稚園の先生が、園庭で遊んでいる子どもたちに向かって、お母さんがお迎えに来たことを知らせるために、大きな声で呼びかけます。すると、自分の名前を呼ばれた子は、遊びをやめて走って先生のところへ戻ってきて、カバンを持ち、帰る支度をします。
 私が、初めて幼稚園に子どもを迎えに行った時、先生が、私の顔を見るなり、「しおんく~ん!」と子どもに向かって大きな声で呼びかけました。こちらが名前を言っていないのに、すぐ呼んでくれたのです。私はその時、「この先生、何で私のことを知っているのだろう」と思いました。入園式などで何度か幼稚園に行ったことはありましたが、それでもほんのわずかな時間でしたし、先生と会話をしたこともありませんでした。「私の顔が子どもにそっくりだからなのだろうか」とも感じました。それもあるのかもしれませんが、幼稚園の先生たちは、子どもの名前はもちろんのこと、親の顔もちゃんと覚えているのです。また別の日に、他の先生が入り口に立っていた時も、同じように呼んでくれました。毎日迎えに行っているお母さんであれば、覚えているのもわかりますが、たまにしか顔を出さない親のことを覚えてくれていたので、私はそのことに感心して、「この先生、私のことをわかってくれているんだ」と思い、ちょっと嬉しい気持ちになりました。 恐らく、他の保護者のことも同じように覚えているのではないかと思います。先生たちが、子どもに対して、とても関心を持って接しているのが、子どもたちとのやりとりの中で垣間見え、その雰囲気が伝わってきます。ですから、ただ園児の名前や保護者の顔を覚えている、知っているということだけではなく、子どもの様子をいつも観察して気にかけて見ている、そんな感じがします。

気にかけてくれていることが嬉しい

 覚えてくれているのは、その人が自分のことに関心を持ってくれているからです。親は、自分の子どものことをいつも気にかけています。「来週テストがあるって言ってたけど、ちゃんと勉強できてるのかな」「今日は、帰ってきた時の表情がいつもと違うけど、学校で何かあったのかな」と心配してくれます。会社の上司は、自分の部下のことを気にかけています。「明日の会議のための資料の準備はちゃんとできてるんだろうか」と気にかけてくれています。社長であれば、社員全員のことを気にかけています。上司や親など身近な人が、いつも自分のことを気にかけてくれていることを私たちが知る時に、そのことをとても嬉しく感じるものではないでしょうか。

すべてのことを覚えていてくださるお方

 しかし、身近な人が自分のことを気にかけてくれていること以上に嬉しいことは、神様がいつも気にかけていてくださることです。神様は、あなたのことを一日中気にかけていてくださるお方です。「誰も、この私の苦しい状況、辛い気持ちを理解してくれる人はいないだろう」と感じる時に、神様はその思いを知っていてくださいます。感じた思いのすべて、起きた出来事の一つ一つを詳細に覚えていてくださいます。今この瞬間も、私たちの心を見ておられ、心に感じる思いのすべてを、神は知っていてくださるのです。「私はあの人にひどいことを言って傷つけてしまった、どうしよう」「あの人を愛せない、赦せなくて怒りが湧(わ)いてくる」「今日もまたあの人と顔を合わせないといけない、いやだな」などと感じているすべてのことを主は聞いておられ、私たちのことを気にかけていてくださるのです。神は、私たちの身近な気心の知れた仲間、家族よりも、私のことを知っていてくださるのです。
 「神は私のことを、ずっと気にかけてくれているんだ、この思いをわかってくれているんだ」ということを、私たちが知る時に、私たちは、主からの慰めをいただくことになり、主からの平安をいただくことになるのです。

安心して生きられる

 主が、私たちの思い、行動をいつも見ていてくださるので、私たちは、孤独を感じることは全くありません。自分で心配をする必要も全くありません。私のことを一番よく理解してくれて、何か問題が起きれば助けてくださるお方がおられるので、安心して生きられるのです。今日やるべきことに夢中になって全力で取り組むことができるのです。私のことを覚えていてくださる主が、いつも共にいてくださる恵みに感謝します。

19.07.14 夏のうぐいす

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「創世記1:20-22 神は仰せられた。『水には生き物が群がれ。鳥は地の上、天の大空を飛べ。』神は、海の巨獣と、水に群がりうごめくすべての生き物を種類ごとに、また翼のあるすべての鳥を種類ごとに創造された。神はそれを良しと見られた。神はそれらを祝福して、『生めよ。増えよ。海の水に満ちよ。鳥は地の上に増えよ』と仰せられた。」

夏に鳴くうぐいす

 そろそろ梅雨明けが近づいて来ました。毎年梅雨が明けると、いっせいにせみが鳴き出しますが、そのせみの鳴き声に混ざって、近所の家の庭の茂みの中から、「ホーホケキョ」と、うぐいすの鳴き声が聞こえて来るのです。はじめて聞いたときは、「夏にうぐいす?」ととても奇妙に感じましたが、何年も聞き続けるうちにだんだんなじんできて、せみの声をバックに聞こえて来る「ホーホケキョ」を、楽しみに待つようになりました。それにしても、うぐいすは別名で「春告鳥」(はるつげどり)とも呼ばれ、春の訪れを告げる、春の鳥のイメージが強いのですが、夏にも鳴くものなのでしょうか。
 うぐいすが「ホーホケキョ」と鳴くのは、繁殖期のオスだけで、普段の鳴き方は、「チャッチャッ」という舌打ちのような声だそうです。メスもこの声です。そして、警戒した時などは、「ケキョケキョケキョ・・・」とけたたましく鳴き続け、他のオスに対して「俺の縄張りに入るな」という強い警告をしているそうです。そう言われてみると、確かにそんな鳴き声も聞いたことがあります。オスの縄張りは、直径200mほどの範囲で、「ホーホケキョ」と高らかにさえずって、花嫁募集と縄張り宣言をします。メスがやってきて、つがいになったと思うと、また別のメスを求めてさえずり続けます。つまりうぐいすは一夫多妻で、オスは6~7羽のメスを求めてさえずりを続けます。そのため、さえずる期間が長くて、9月にまで及ぶことがあるそうです。だから夏にも鳴いていることがあるのですね。
 しかし、うぐいすのオスは、盛んにメスを獲得しようとするだけで、子育てには全く参加しないそうです。巣づくりから卵を抱くこと、ヒナを育てることまでメスだけで行います。

ツバメの巣づくり

 うぐいすと同じく、春になるとよく見かけるツバメの巣作りも、個性があって興味をそそられます。ツバメは3月下旬から6月下旬にかけて、巣作りをします。うぐいすとは違い、つがいで協力して作業をするそうです。泥とワラを口にすくって、口の中で唾液と混ぜてこね上げます。そのまま巣を作る場所へ移動して、少しずつ口の中の材料を付けていきます。唾液が接着剤のはたらきをするので、垂直の壁に作ってもしっかりくっつくそうです。夜明けとともに作業を開始し、午前中の10時頃に終了します。その後は泥を乾かす時間帯です。しっかり乾かして、丈夫な巣を作るそうです。巣は1週間程度で完成します。巣の場所は、軒下など雨が降り込まないところです。また、猫や蛇が近づかないよう、足場もなく、人通りがある安全な場所を選ぶそうです。そして、ひなにえさを与えるのも、オスとメスが交代で行います。

空の鳥を見なさい

 うぐいすの鳴き声を聞くとき、私たちはその澄んだ、あたり一帯に響きわたる声に聞き入ります。あんなに小さな体からどうしてこんなに大きな音を響かせることができるのだろうか、と不思議に思います。また、ツバメの巣作りを見るとき、こんな知恵をどうやって身につけることができたのだろうか、と驚きます。巣は、おわんをたて半分にしたような形にきちんと作られています。そこで4、5羽のひなが、3週間を過ごせるのです。聖書には「空の鳥を見なさい。(マタイ6:26)」とあります。私たちのまわりにある自然をよく見ると、そこに人間が理解することのできない、何か大きな力が働いていることに気づくのです。

創造主の知恵

 神様は、この世界を6日間かけて造られ、7日目に完成されました。そして、冒頭の聖句にありますように、鳥と水の中の生き物は5日目に造られました。そして、それを良しと見られて祝福し、「『生めよ。増えよ。海の水に満ちよ。鳥は地の上に増えよ(創世記1:22)』」と仰せられたのです。
 神様の造られた生き物にはそれぞれ個性があります。子育ての方法もさまざまですが、その知恵を与えられたのは神様です。鳥の仲間一つを取ってみても、9000種類もいるそうですが、体の形、色、大きさもそれぞれみんな違います。私たちはクジャクの羽の模様に驚嘆し、カワセミの美しい青色に魅せられます。そして、それを模倣しようとするのです。神様は優れたデザイナーであられるお方です。私たち人間は神様の測り知れない知恵に、感嘆させられるのです。「われらの主は偉大であり 力強く その英知は測り知れない。(詩篇147:5)」

19.07.07 退職代行

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「箴言 29:25 人を恐れると罠にかかる。しかし、主に信頼する者は高い所にかくまわれる。」

退職代行

 「会社を退職したいと思っているが、自分の口からは言い出せない」という人に代わって、退職の手続きや連絡を行う「退職代行」というサービスを利用する人が今増えているそうです。昨年、テレビ番組でも取り上げられ、さらに認知度が増し、代行会社の数も増えているようです。電話やLINE、メールで相談をしてすぐに辞められる、会社への連絡は一切不要、という手軽さから「ストレスなく退職ができる」と、今利用者が増えているようです。料金は、3~5万円ぐらいで、利用者にとっては、「上司に顔を合わせないで辞められるのであれば安い」と感じるようです。このサービスを利用する人の理由は、「上司に話をしたが、『もう少し頑張ってほしい』『今社長と話をしている』などと言われ、引き伸ばされて、なかなか退職の意志を受け入れてくれない」と言う人や、「辞めたいと言い出せる雰囲気ではない」「退職のことで会社と揉めたくない」など様々です。
 一方、代行会社から退職の意向を告げられる会社側の声は、「退職するそぶりが見えなかったので、突然のことで戸惑っている。なぜ退職したのか分からない。」「どうして退職に至ったのかをきちんと教えてほしい、とてもショックだ」と、驚きを隠せない様子が伝わってきます。
 他にも「謝罪代行」というサービスも、ここ最近依頼が増えているそうです。「バイト先でトラブルを起こしてしまい、店長から『親に連絡する』と言われ、親には知られたくないので、親の代わりになってもらい謝ってほしい」というケースや、「職場で、取引先に対して大きなミスをしてしまい、上司と一緒に謝罪に行くことになってしまったのだが、その事を上司に言えないので、代わりに上司役を演じてもらって一緒に謝りに行ってほしい」などといったケースがあります。

避けて通る

 会社を退職することも、ミスやトラブルが起きたことに対して謝ることも、どちらも自分自身の問題であります。きちんと上司に話をすれば、解決される問題です。
 私も、アルバイトや正社員として、何社か会社に勤めていましたが、退職の意志を伝える時は、それまでに「どう話せば良いか」と色々と考えて、「言いたくないな」という思いがありました。しかし、自分で決めて始めた仕事なので、辞める時も自分でその意志を、直接相手に伝えるのは当然のことであります。直接相手に伝えないのは、「面倒なことは極力避けて通りたい」「自分が怒られたくない、傷つきたくない」という思いで、自分のことばかり考えていて、相手のことについては全く考えていないことです。その時はうまく切り抜けられたとしても、いずれ同じような場面に遭遇した時に、また回避する方向に考えていくことになります。相変わらず、自分自身の問題は解決されていません。

問題に面と向き合う

 家庭内やその他の人間関係の中でも、ケンカや言い争いが起きる時に、自分に非があって「謝らなければいけない」と思っても、自分から声をかけることにとても大きな抵抗を感じて、なかなか切り出すことができなかったりします。「できることなら言わないで済ませたい。」そんな思いがあります。
 私たちの日々の生活の中で、「できることなら避けて通りたい、言わないで済ませたい」と感じる出来事に遭遇する時に、その状況、問題に面と向き合っていかなければなりません。「嫌だな、めんどくさいな、後回しにしようかな」と感じる時に、私たちが主に目を向けるならば、主は、「その嫌だと感じていることからまず先にしなさい」と語ってくださいます。その主の語りかけに応答する時、主はともに働いてくださって、問題に立ち向かっていく勇気を与えてくださり、成し遂げる力を与えてくださって事を行わせてくださいます。前を向いて前進していくことができるのは、主にあって可能なことです。

2019年 テーマ
「イエスだけ」

マルコ 9:8
自分たちといっしょにいるのはイエスだけで、そこにはもはやだれも見えなかった。